どうなる円安!?~今後の対策について~続

前回のまとめ

前回のお話をおさらいすると、

今日本は円安の影響で、

海外も国内も旅行が行けず、

物価高の影響で、普段の生活も苦しく、

倒産する中小企業もある。

その理由は、

アメリカや中東のせいでもあるけれど、

日本自体の経済的パワーの低下でも

あります。

では、その対策をどうすればいいか。

それは、口先介入と為替介入で、

時間稼ぎをし、

根本的対策の利上げをすることでした。

利上げ出来ない原因:国債

ただ、日本は、

この根本的対策、

利上げをできないのです。

では、なぜ利上げをできないないのか。

キーボードになってくるのが、国債です。

まず、ここ10年間日本は、

円安の理由でも、取り上げた

日本自体の経済的パワーの低下を

回復させようと、

ほぼ金利0%のような利下げをし、

銀行からお金を借りやすくし、

どんどんお金が回る好景気、

かつ、経済的パワーの向上を測る

という動きをしました。

そして、日本は、

この10年で、利上げ出来ない

根本的な要因も産み出しました。

それが国債です。

そう、国が発行する借金です。

また、日本銀行が持っている資産の大半が、

アメリカ国債のように、

国債は買えるのです。

そして、この国債という金融商品は、

面白いもので、クーポンみたいなものです。

例えば、1万円くれたら、1万1000円を11回払いするよ!

つまり、1000円/月×11ヶ月で返すよ!

満期の11ヶ月目まで持てば、1000円得するよ!

みたいなものです。

そして、この国債というものは、

先でも説明した通り、国の借金なのです。

では、日本の国債はいくらあるのか?

なんと1000兆円です。

また、対GDP比世界1位です。

世界で1番、GDPに対して、国債を発行しているということです。

つまり、この給料でこんなに借金しているよ。ということです。

それが世界で1位なのです。

大富豪の借金100万円と貧乏の借金100万円は、

わけが違います。

そして、この日本の国債、

半分を日銀が持っているのです。

ここで、政府が発行した国債を直に日銀に引き取らせる行為には名前があります。

財政ファイナンスという名前がついています。

また、この財政ファイナンスを日本は、

財政法第5条で禁じています。

では、何故そんな禁じ手をやれたのか?

それは、日銀が、

これは財政ファイナンスではないと

説明したからです。

まず、国が発行した国債を民間銀行が買います。

次に、民間銀行が買った国債を日銀が買います。

なので、政府から日銀は直に国債を買っていません。

だから、これは財政ファイナンスではなく、

国債買い入れオペと、新たに名付けました。

なんとも、ずる賢い。

直接買ってはいけないから、間接的に買おうなんて。

ただ、このことによって、日本は利上げ出来なくなりました。

利上げ出来ない理由①利ざや

その理由、1つ目が、利ざやです。

ここで、まず前提として、金利を上げると、

お金を貸している側は、貰える利子が増えるので得。

お金を借りている側は、払う利子が増えるので損。

します。

そして、金利を上げると、

日銀と民間銀行の関係性が逆転し、

日銀が民間銀行に利子を払わなければいけなくなります。

民間銀行の銀行はどこか?

日銀です。

つまり、日本の国債を民間銀行が買うと、

日銀の当座預金に振り込まれます。

この日銀の当座預金、

要するに日銀に預けてる民間からの預金は、

とても大きいのです。

なぜかというと、国債を沢山民間銀行にも売ったからです。

ここで、金利を上げるとどうなるか。

日銀が持っている国債から貰える利子の収益よりも、

民間銀行が持っている国債の支払う利子が超えるので、

日銀が損して、経営状態が圧迫されます。

これが、1つ目の理由、逆ざやです。

利上げ出来ない理由②含み損

そして、2つ目の理由が、含み損です。

国債というものは、金利と逆相関関係にあります。

つまり、金利が上がると、既存国債の価値が下がるのです。

国債というのは先ほど説明したように、

クーポンみたいなもので、

発行したときの金利で、

利子が支払われるのです。

ですから、例えば、

金利が10%の時10000円で買った国債を

満期まで持てば11000円になるが、

その後金利が20%になり、

そのときに10000円で買った国債は、

満期まで持てば12000円になるので、

新しい国債を買った方が得になります。

そして、古い既存国債は価値が下がるのです。

もっと、分かりやすくいうと、

5万円買った株が、

次の日3万円に下がりました。

ここで3万円で売れば、2万円の損です。

ここで3万円ですぐに売らなくても、

実質現状2万円損しています。

売ってないだけで損してる。

これが含み損です。

つまり日銀は国債をすぐに売りはしないが、

価値が完全に下がるので、

会計上、財務上、圧迫します。

まとめ:国の対策、国民の対策

この2つの理由、

利ざやと含み損があるため、

利上げすると、日銀は債務超過に陥り、

世界中から日銀の信用は崩壊し、

円の価値が滅びる可能性がある。

このために、円安の根本治療の

利上げが出来ないのです。

ですから、日本の対策としては、

やはり、口先介入、為替介入と、

逆ざやや含み損をくらわない程度の

少しずつの利上げを駆使しながら、

今よりも円安になっていくスピードを

遅くしていくしかないのです。

ですから、国民1人1人も対策するしかない。

その対策はいたってシンプル。

価値が下がりつつある円だけを

持つのではなく

株や債券、ドルなどを

混ぜて持とうということです。

そこで、新NISAを使って

資産運用するのはオススメです。

新NISAをするオススメの証券会社は、

楽天証券かSBI証券ですので、

是非このどちらかで口座を開設し、

新NISAで自分の資産をバランス良く

持ってみて下さい。

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